一般社団法人日本接客アドバイザー協会

認定接客アドバイザーインタビュー 伊藤二三さん

伊藤二三さんインタビュー|接客の喜びを、次の世代へ

飲食、アパレル、物販、アミューズメント——さまざまな接客の現場を渡り歩き、2021年には日本ショッピングセンター協会の接客ロールプレイングコンテストで大賞・経済産業大臣賞をW受賞。現在は3級接客アドバイザーとして、接客講師の分野で活躍する伊藤二三さんに、資格取得のきっかけから今の活動まで、たっぷりお話を伺いました。

接客の原点は、親族の飲食店にあった

――まず、資格を取得される前のご経歴を教えてください。

「飲食にアパレル、物販、アミューズメント系と、本当にいろんな接客業を経験してきました。最終的にはメガネ屋に勤めていましたね」
接客の世界に入ったきっかけは、親族が営む飲食店の手伝いだったといいます。
「そこでお客様から『ありがとう』って言葉をいただいた時に、接客って良いなぁって純粋に喜びを感じたんです。それが全ての始まりでした」
教育・育成への関心も、そこから自然と芽生えていきました。
「自分が感じた接客の楽しさをもっと多くの人に伝えたい、お客様に満足していただける接客って何だろう、という気持ちがずっとありました。その後、接客ロープレ大会で大賞をいただいたことで、自分の持っているものを色々な方にお渡しできたらという思いが一層強くなりましたね」

「まだ取得者が少ない」——特別感が背中を押した

――接客アドバイザー資格との出会いはどのようなものでしたか?

「接客に関する資格ってどんなものがあるのかなぁ、とネットで検索していたら発見した、という感じです(笑)」
偶然の出会いでしたが、取得を決めた理由は明確でした。
「まだ取得者が少なく、特別感があったんですよね。あとは……申込期限が迫っていたので(笑)」
テキストを見た時には「難しそうだな、受からないかも」と不安も感じたそうですが、迷いはなかったといいます。
「今後の自分のためになる、という確信がありましたから」

バッジがお客様との会話を生んだ

――資格を取得した後、まず何をされましたか?

「取得した時はまだ店舗スタッフだったので、3級アドバイザーのバッジを付けて店頭に立っていました。もちろん私しか付けていないので、お客様から『何のバッジですか?』って聞かれて、『こんな資格もあるんですよ』なんて雑談したりしていましたね」
その後、2017年から日本ショッピングセンター協会の接客ロールプレイングコンテストへの挑戦を重ね、2021年についに大賞と経済産業大臣賞を受賞。これを機に、講師としての活動がスタートしました。
「講師業を勧めてくれた方に営業をかけてもらい、そこからの依頼を受けて研修をさせていただいたのが最初ですね」
3級接客アドバイザーの資格が実際の仕事でも役立っていると感じる場面は多いそうです。
「資格の有無って、お客様からの信頼感に直結するんですよね。それに、資格の話題からコミュニケーションが広がることも多くて、思った以上に色々な場面で活きています」

「責任感」が生まれた——講師として伝えていくこと

――現在はどのような研修をされているのでしょうか?

「商業施設のテナントスタッフさんを対象に、ロープレ大会に向けた研修がメインです。ただ、内容はロープレだけでなく、接客の基本から応用編まで、実店舗でも役立つ幅広い内容を取り入れています」
資格取得後に一番変わったことを尋ねると、伊藤さんは少し考えてからこう答えてくれました。
「自信というより、責任感が増したという感じですね。もともと適当な性格で(笑)、自分もお客様も楽しければいいや、くらいの感覚だったんですが、3級アドバイザーとして無責任なことは言えない。受講者のためにも、その先にいるお客様のためにもなる研修をしなきゃ、と強く思うようになりました」

この資格に1%でも興味があるなら、向いている

――最後に、これから講師を目指す方や資格取得を考えている方へメッセージをお願いします。

「講師って教える側ではあるんですが、受講者の方からも本当にたくさんのことを学べるんですよね。色々な方と接することで互いに成長し合える、素敵な職業だと思っています」
資格取得を迷っている方には、こんな言葉を贈ってくれました。
「向いていない人はいないんじゃないですかね(笑)。私はずっと『資格やスキルはいくら持っても邪魔にならない』と言い続けているんですが、接客系の資格は他の業種の仕事やプライベートのコミュニケーションにも絶対に活きてくる。この資格に1%でも気になった方は全員向いていると思いますよ」

接客の喜びを原点に、日本一の称号を経て講師へ——3級接客アドバイザーとして活躍する伊藤二三さんの歩みは、「好きなことを突き詰めた先に、人に贈れるものが生まれる」ということを教えてくれます。