一般社団法人日本接客アドバイザー協会

認定接客アドバイザーインタビュー

今回は認定接客アドバイザー第一号で、なんと現在中国に開業される日本レストランの接客指導を行うなど活躍の場を広げている鈴木志麻さんをお迎えいたしました。

阿部
今回は認定接客アドバイザー第一号で、なんと現在中国に開業される日本レストランの接客指導を行うなど活躍の場を広げている鈴木志麻さんをお迎えいたしました。鈴木さん今回はよろしくお願いします。今は社員というより独立して講師を行っているのですよね?

鈴木
はい、フリーランスで接客指導を行っています。資格取得後、様々な心の変化もあり現在は中国や日本各地で日本のおもてなしを伝えるステージに立てるようになりました。

接客アドバイザーになる前、いつも私は人に接客の事や仕事の事を伝えたいと思っているのに、会社に所属しているため自由に動けないな、会社の中だけになってしまうなと考えていました。で、そこにコロナがやってしまって、新入社員の入社がちょっと見込めなくなった時に、私の周りが店長になりたい子ばっかりで、出店の予定も入ってこないとしたら私がいるために皆店長になれないなと。なら外に飛び出すチャンスなのかなと思ったのも受験のきっかけでした。
私どうしよう。この先、今やりたいこと伝えたいとかっていうのがあるのに、と悩んでいたんです。阿部さんが団体創立と接客アドバイザー認定試験申込開始の投稿を見た時に、もし今後そういうお仕事が来た時、私は協会が認めた接客アドバイザーです。と、言えることができたら、依頼してくださる方がさらに安心して依頼してくれるのではないかと思って受験しました。その時には今中国で立ち上げているレストランのNさんがレストランやるなんて話はなかったので、漠然といつか自分のために、いつか自分のためにと思いながら資格を取りました。私は接客アドバイザーなんだ、と、これから胸を張っていける私って思ったんです。

 

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阿部
すごく嬉しい言葉ありがとうございます。勿論試験は厳密に行いましたが、絶対鈴木さんは活躍してくれる!と信じてました。

鈴木
いや、でも、最初とった後に何も活動ができなくって、本当に接客アドバイザー協会にも申し訳ないなって思いながら、何か行動しようってちょっと焦りもあった中で、 今回こう、中国っていう場所で、ちょっと私もびっくりはしているのですが、そこに行けることと、何より胸張って自分がいけるっていうことに、もう協会に感謝でしかないです。

阿部
それは合格された皆さんが凄い訳ですよ。資格が転機となったり、接客業界に寄与しつつ、それを仕事にしていくのだというきっかけになれば業界も更に良くなりますし、それによってお客様も更に幸せになると考えています。ともあれ、まだ誰も受験していない試験にチャレンジした鈴木さんの勇気が凄いですよ。

鈴木
最初は漠然でもいいと思うんです。私みたい漠然と受験して合格しても、あるタイミングで心の中から「こういうことを伝えたい、接客の楽しさを伝えたい!」って湧いてくるのですよね。接客アドバイザーの資格を私がもし持ってなかったら、きっと飲食店は今忙しいですし、人も少ない中でやっているので、目の前のことだけになってしまった、視野を広げよう、外に出て世の中に良い接客を広めて行こうという気持ちにはなれなかったのではないかなって思うんです。やっぱり会社にいた時よりも資格を取った今、視野というか視座がとても高くなっていると感じています。あれも見よう、あれがいいな、これがいいな、あ、ここ惜しいなとかっていうのをものすごく考えるようになった。 で、それを見つけた時に、私だったらこういうふうに伝えてあげたいなとか、そこも考えるようになって。全く知らないただのおばちゃんのお客さんですよ。それが実はそんなことを考えているみたいな、そんなイメージですね。

阿部
そういう事なんですよね。やはり立場が変わると、視点や視座が変わるので。僕もそうで昔飲食店の経営者をやっていましたが経営者になった瞬間に世の中を見る視点がガラッと変わりましたもの。

鈴木
そうですよね。人生がかかっていますからね。そういうのも私も経験しています。今までのキャリアでも孤独を感じる事もありましたが、それでも私のやることは変わらなかった。 なんだろう、その孤独を味わったことも今の経験になっていますね。私のキャリアでの失敗談やちょっと辛かった時期とかも 今後沢山の人達に伝えていけるので、今後トラブルや壁があっても「また引き出し増えたな」って思っています。

阿部
ポジティブで最高ですね。良いことばかりでなく、そういった人間くさい失敗談も接客指導をするのに大切なんだと考えているんです。人間の旨味というか、この人の話なら聞きたいなと思っていただくのも指導の大切な要素ですからね。
なので実技試験はそういったところも重要視しています。鈴木さんお話が上手なので聞きたいことを織り交ぜてくれているからインタビュー早めに仕上がりそうです(笑)

阿部
では最後にこれから認定接客アドバイザーを目指す方々に一言何かアドバイスいただければ。

鈴木
はい。私、実は 33の時に、とあるフランチャイズにパートで入社しまして、そこからパートのままパート店長へ。そもそもお仕事が好きだったもので、そのまま社員になり、 3店舗の店長やり、スーパーバイザーになる経験をしてきました。もしも今何かに悩んでいたり目標があるのなら、まず目の前の挑戦は絶対やった方がいいです。私は二十歳の時、まさか飲食店でこうやって、今こうやって阿部さんとお話をしたり、中国で仕事することなど夢にも思っていませんでした。もしも今接客が好きで、接客を極めたいとかって思っているんだったら、仕事や接客アドバイザーの資格などその全てにトライしてほしいなって思います。

私は今年、48歳になりました。高校卒業後、ずっと働いていますので、30年間働いています。若い頃は、この調子はどうなのだろうとか、こんな仕事は私に合っていないのではないかと思ったりしていましたが、48歳になると、そのすべてが無駄ではなかったと感じます。1つも無駄ではなくて、接客や飲食店に限らず、考え方や元気になる方法など、伝えていきたいことがたくさんあります。ですので、今悩んでいても、手元にあることはすべて試してみるべきです。目の前のことは挑戦してみたいと思ったり、気になることはすべて試してみてほしいです。

接客アドバイザーもトライしたからこそ認定一号という番号を頂けまして。まだ試験がどんどん難しくなる前ですが(笑)
認定アドバイザーとしてHPに掲載してもらった時に、そろそろ活動しないと!と良い意味での焦りもあって火がつきました。接客アドバイザーの資格をとった事で、今後さらに影響力のある大人でいたいなってある日急に思ったのですね。現場で一番でいることよりも、黒子となりサポート側で活動していきたいなと。実際そのように動いてみたら広がる事や出会える人、チャンスの方が多かったので、やはり皆さんには色々とトライしてほしいですね。もう私もこんな人生があるとは思っていませんでした。でも、この接客アドバイザーに合格したらやはり私のスキルを信頼してくださって、中国で日本のおもてなしを伝えてみないか?と言ってくれる人がいたので。トライする中で今の出会いと目の前の出会い、過去の出会いとかも輝きを増してくる事もありますので、ともかくトライしてほしい。同年代の方にも。それ1つあることで自分の世界はまた広がるので、いくつになっても広がると思うので、 ぜひ1度トライしてほしいなって思います。

阿部
今回は素晴らしいお話をありがとうございます!鈴木さんのさらなるご活躍期待していますね、ありがとうございます。

 

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